SRBGSA Imitation NAVY 2012(2012年製)

2012年の日本ゴム銃射撃協会ステージガンとして開発されたスケールモデルは1851年型のCOLT NAVYのイミテーション。


モデルにしたのは1970年代に売られていた日本製のモデルガン。


オリジナルの銃身も長いのでリアルサイズに再現すると16番の連発には程よい銃身長が得られた。


リアルなラインを優先したフロントフック。実用面ではけして優れているとは言いがたい。


シリンダーの再現には円柱から切り出した部品を貼っている。真横からは回転翼はほとんど見えない。


シリンダーのノッチやニップル部、装填口のえぐれた部分などの再現は彫刻刀による地道な作業。


シリンダーの立体感を再現するために貼付けた部品の下側のフレームも少し掘ってある。


回転翼の突出やフロントフックをデザイン優先に設計しているためやや装填しにくいが、発射は至って快調。


本物では弾込めに使うローディングレバーや撃鉄は全く稼働しない。


真鍮板のトリガーガードは、一番最初に作られた部品。この形状に合わせてグリップフレームは切り出された。


元はと言えば妻にプレゼントされたガンベルトが本作の切っ掛け。ラッパ型のグリップのフィット感は抜群。


メキシコ製のガンベルトには勿論、軍用のホルスターにもぴったりと収まる。


本物同様、トリガーの引き尺を最小に留めた機関部。グリップは分厚い桂材からの削りだし。


削る工程の多かった本作は、こつこつと3週間ほど掛けてこの工房で作られた。


本物と全く構造が違うだけに外見を似せたまま機関部を組み込むのに苦心しているが、このスタイルは守らねばならない。

名称:SRBG Imitation NAVY 2012
発射方式:巴型回転翼式連発
全長:330mm 銃身長:223mm 全高:133mm 全幅:40mm 重量:185g
装弾数:6発  適合装弾:オーバンド16番
材質:桧、朴、ブナ、桂、ラミン、真鍮、押しバネ、ステンレスネジ
仕上:オイルステイン、着色ニス

制作者:中村光児(東京都)


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