ゴム銃猟事故例

記入例:事故発生地 事故を起こした者の年令、狩猟暦、性別

島根県隠岐郡西郷町 12才(狩猟暦0.5年) 男
自宅庭先に干してあったスルメイカに集るクロスズメバチをかすめ撃ちにしたところ、半矢(手負い)の獲物が通りかかった老女の襟から衣服の中に入り、右乳房の上を刺された。通院加療3日。

東京都江東区 28才(狩猟暦11年) 女
無灯火の自宅キッチンにおいて夜間のゴキブリ猟中、逃走するゴキブリに気をとられ矢先の確認をしないまま発砲。跳弾が冷蔵庫を漁っていた同人の夫の左臀部に命中。この命中弾では負傷しなかったが、口論となりかっとなった同人が夫の顔面に向けてマグナム弾を発射。左頬擦過傷全治2日。

神奈川県川崎市多摩区 22才(狩猟暦2年) 男
緑地公園で大型ゴム銃を使用してセミ猟中、不意に足下からショウリョウバッタが飛び立ったため矢先の確認をしないまま発砲。前方を通行中の3才の幼女の左上腕部に命中。ミミズ腫半日。

東京都世田谷区 46才(狩猟暦41年) 男
自宅庭先のヤツデの花に群がるキンバエを渉猟中、老朽化したゴムが切れ、逆発を起こし自らの右まぶたに被弾。かすみ目20分。

青森県八戸市 38才(狩猟暦3年) 女
勤務先のホタテ加工工場でニクバエ駆除中、16番銃に14番ゴムを装填しようとしたところ銃のホールドフックが破損。暴発を起こし、前方で監督中の工場長(46才男)の右鼻孔に命中。ゴムが鼻孔奥へ侵入。取り出そうとして鼻孔内を傷つけて出血。耳鼻科通院1日。

埼玉県浦和市 33才(狩猟暦4年) 男
害虫駆除目的でB社のリアルモデルのゴム銃を所持していた犯人は、これを本物の拳銃に見せ掛けて郵便局で強盗に及ぼうとしたもの。郵便局員の中にB社のゴム銃を知っている者がおり、見破られたため、犯人は局員3名と居合わせた客の女性に14番カラーバンドを乱射。110番通報で駆け付けた警察官にも発砲を試みたが、弾切れで断念。強盗未遂および暴行罪の疑いで現行犯逮捕。局員1名が右頬にミミズ腫。犯人は服役中。

北海道留萌 77才(狩猟暦56年) 男
海岸に迷い込んだトドを仕留めるために超大型ゴム銃(昭和5年製、据え置き型、単発式)を持ち出した同人は、自力で装填ができず、付近の住民らに手伝わせていた。ゴムが老朽化していたため銃身先端部分で切断し逆発状態で暴発。真後ろにいた同人の顔面及び頚部に命中。さらに頚部に巻き付いたため一時呼吸困難となる。下入れ歯破損、呼吸困難、左半面浮腫、頚部ねん挫(むち打ち症)。全治2週間。

東京都板橋区 32才(狩猟暦29年) 男
夕食後、日頃よりゴキブリの出現に備え、床の間の銃架に架けてあったゴキブリ猟用銃の手入れ中、折よくゴキブリが出現。慌てて装填したところ、検査の為に既に装填してあり、二重装填となる。先に装填されていたゴムの方がホールドフックから早くリリースされ、後のゴムをホールドグルーブ(銃身先端)からはずしてしまった為、逆発。逆発防止装置の無い構造の銃器だった上アイガードを着用していなかったので、自己の右目に被弾。かすみ目60分。

東京都狛江市 10才(狩猟暦0年) 男
友人3人と共に初めてのハエ猟に出猟。鮮魚店周辺で渉猟中、イエバエを追って車道に飛び出し、通行中の主婦の自転車と接触。取り落とした割り箸ゴム銃を同自転車の後輪で引かれた。銃全損。左ひじ擦過傷。

岡山県岡山市 33才(狩猟暦18年) 男
猟期に備えフルオートマチックの銃器を制作、調整中に不慮の暴発。12発がフルオートマチックで発射された。矢先が同人の妻に向いていたが、日常的にこの手の事故に留意していた同女が咄嗟に身を躱し、大半の被弾は免れたが、2発が右頚部に命中。

広島県福山市 34才(狩猟暦19年) 男
飛翔大型昆虫用フル・セミ切り替え式短機関銃の改装後、試射しようと14発の弾を装填。接着剤が生乾きだったため、全弾装填のまま機関部が破損。咄嗟に布団に銃身を向けて回転翼飛散による重大事故は防止。高級羽布団一部破損、羽毛約3グラムを逸失。

ゴム銃猟事故防止3原則
●矢先の確認
●老朽装弾の不使用
●銃器の整備点検

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